MasaoApril's Library.

Software Testingなネタを書いてみた。

テスト実施時や不具合調査時の「モニタリング」について

 私が組込機器でテストを実施する時や不具合を調査する時、神経を集中して着目していることは「モニタリング」です。電気的または機械的制御の機器は出力時間がミリ秒単位または秒単位の世界ですので、時系列の変化で結果を見てOK/NGを判断する必要があります。以下3点は、私が経験したことを差し障りのない内容で紹介します。

LED

 EthernetポートのLINK(ACT) LEDの消灯/点灯の状態を見ますが、特に点滅(消灯→点灯→消灯)の時間間隔を捉えます。私が異常を検知するときは、LEDがチカチカと点灯している状態か点滅(消灯→点灯→消灯)の時間間隔がバラバラな状態を認識した時です。一言で言うと、「いつもの点滅(消灯→点灯→消灯)と違う」です。

ラインモニタ

 RS-232/422/485のシリアル通信でラインモニタの装置を利用して、信号の出力をパソコン上に表示させます。特にTxD(送信データ)/RxD(受信データ)のON/OFF状態をタイミングチャートで見ますが、送信側と受信側で決まったやりとり(自分が「山!」と言い、相手は「川!」と返すといった合言葉のようなもの)をパターンとして頭の中に叩き込んで、いつもと違うパターンか否かを判断して、異常を検知します。

Wireshark

 最近はWiresharkが欠かせない状況で3-way handshakeを確認しますが、特に黒地や茶色地の箇所は異常なパケットとして表示されますので、フィルタをかけながら送信側と受信側のやりとりを手書きで図示して何が起こっているかを推測します。