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Software Testingなネタを書いてみた。

テストチームとして工夫すること

 5年程前、所属していた開発課にテストチームが新設されたとき、私やメンバーが工夫したことを書いてみます。

テストチーム新設の話

 2009年度の日数が少なくなってきたころ、課の体制について当時の課長から「テストチームを新設する」と話があった。当時の私は、ある開発チーム内のテスターという立ち位置であったが、別の開発チームのテストを実施したり別の部署の製品をテストしていて、テスターとしてはやや異色の存在であった。

チーム編成

 当時の課長からは、「私がリーダ兼任するけど実質動く人は君なので、開発者が手に負えないテストはよろしくね!あと、派遣社員を2~3名をチームメンバーとしてJoinしますので、諸々面倒を見てくださいね!」

と、いうことで私+派遣社員3名(ベテランな方々)で色々動くことになった。

当時の課題

 私の課題は、下記3点であった。

1.本格的なテスト設計は誰もやっていない。
2.テストのノウハウの蓄積。
3.社員と派遣社員の壁。

課題に対して工夫したことは、以下です。

1.本格的なテスト設計は誰もやっていない。

 開発課の中では、テスト設計している方はほとんど聞いたことがありません。また、派遣社員も同じでした。まずは、私がテスト設計について学んで様々なプロジェクトでテスト仕様として書いて、これまでのテスト仕様(と呼べないもの)よりもテストがしやすいように少しずつ進めました。

2.テストのノウハウの蓄積

 私がテスト設計したものをテスト仕様にしますが、マインドマップで書いたものやメモをPDFなどのファイルとして残しておき、派遣社員の方にテスト仕様を説明するときに利用しました。また、インシデントレポートで「どうやってバグを見つけただろうか?」と朝のミーティングで少し議論しました。

3.社員と派遣社員の壁

 社員しか知らない開発情報がありますが、テスト実施する前に展開するとテスト実施時のリスクに対処できますし、派遣社員の方も優秀なベテランさんですのでアイディアを共有して、「我々はどう対処していくか?」を一緒になって考えていました。