MasaoApril's Library.

Software Testingなネタを書いてみた。

JaSST'13東海SIG(5)

JaSST'13東海SIG(4)からの続きです。

今回は、「JaSST'12東海SIGでの気付き」の【1.情報源】の後半です。

(4)開発者の過去の設計資料

 開発者の過去の成果物が入手できることが前提ですが、1~2開発案件分の資料に目を通して、担当している機能や仕様変更の痕跡を把握します。
 把握した内容を簡単にまとめ、「開発者の癖は何か?」をメンバーで議論するとよいかと思います。
(★注意:開発者に対する個人攻撃と捉える方もいらっしゃいますので、できる限り会議室で議論しましょう。)

(5)製品の市場不具合関連ドキュメント

 技術営業さんなど客先対応のメンバーがいれば、出張報告書を入手するか話を聞き、
どの機能で不具合が発生しているか傾向を掴みます。
 潜在不具合が何かを検討する材料になりますので、可能な限り情報収集するとよいです。

(6)開発で気になるキーワードのメモ

 私の現場では、開発者のテスターも同じフロアという状況ですが、
ミーティングスペースや休憩エリアで開発状況の話を耳にします。
 緊迫した口調で開発に関する話題(議論)があるとき、
「ASICの設定値が・・・」「○○タスクが・・・」「□□バッファが枯渇して・・・」という内容になったら、どのようなトラブルが発生しているか把握し、忘れないように裏紙にメモします。
 テスターの進捗ミーティング時、何をテストするか話があがったら、
気になるキーワードをメンバーで共有するようにしています。
 何を探索するか、糸口になる情報になるのではと思います。

(7)インシデントレポートの不具合発生原因

 テスト実施中、いくつか不具合報告が挙がり、インシデントレポートに不具合原因や不具合修正内容が逐次記入されますが、不具合原因の内容が重複することがあります。
 重複している内容を毎日のように目にしたとき、重複している内容をメンバー間で共有し、もう少しテストを掘り下げた方がよいと判断したら、探索ポイントとして1日探索的テストを実施することにしています。

次回は、「JaSST'12東海SIGでの気付き」の【2.ふりかえり内容】です。