MasaoApril's Library.

Software Testingなネタを書いてみた。

JaSST'13東海SIG(7)

JaSST'13東海SIG(6)からの続きです。

今回は、「JaSST'12東海SIGでの気付き」の【2.ふりかえり内容】の後半(テスト側)です。

(1)テストケースで不足した or 無かった要素(条件等)

 スクリプトテストを実施すると、テスターさんから「パラメータのパターンが足りない気がする。」という話を時々聞くことがあり状況を確認すると、テスト実施中に外部仕様が追加/変更がされたり、開発側が外部仕様をテスト側に提供し忘れたことがありました。テスト実施中に外部仕様に変化があれば、テスト仕様書を改訂するためにメモとして残しますが、テスト完了期限が迫ることが多いため、取り急ぎ定例ミーティング時にテスターさんに展開して、どのようなテストを実施すればよいか?をメンバーで考え、テストを実施しています。

(2)過去のテストケースで、テスト実施内容が解釈によって分かれるもの

 5~10数年前からメンテナンスしていないテストケースで、テスト目的やテスト条件がが明記されていないものがあり、テスターさんから「テスト仕様の解釈が分からない」と質問されることがありました。そこで、テスターさんと一緒に探索的にテスト仕様の解釈について話し合い、2つ以上の解釈がある場合は仮説を立てながらテスト実施することにしています。

(3)コピー&ペースト&モディファイなテストケース

 前述の(2)と連動しますが、テスト目的やテスト条件がが明記されていないことが多く、「本当にこのパターンでいいの?」と疑問に持つことがあります。そこで、テスト結果をベースに「今だったら、○○の条件でテストするよね。」と検討し、検討内容を共有した上でテスト実施しています。

(4)インシデントレポートで多く指摘した機能

 これまで蓄積されたインシデントレポートを横断的に見たり、テスターさんから報告される内容から指摘が多い機能を特定し、関連機能で何があるのかテスターさんと洗い出し、潜在不具合のありそうなテスト条件を探索してテスト実施しています。

(5)網羅的に実施しなかったテストケース

 (1)に関連しますが、テストケースで不足していた要素を気付くトリガーは、テスト実施時に「何となく網羅的でなく、ad hocだな」「何かが足りないような気がする」と違和感を感じるところがあり、何の違和感があるか聞いた上でテスト実施時にテスト条件として取り入れることがあります。

次回は、「JaSST'12東海SIGでの気付き」の【3.○○が多い/○○な傾向】です。