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Software Testingなネタを書いてみた。

JaSST'13東海SIG(24) 探索的テストの5要素:第2要素『テスト設計』

 今回は、JaSST13'Tokai SIGで(時間不足で)触れなかった「探索的テストの5要素」の第2要素『テスト設計』です。 なお、下記に資料を掲載していますので、ご参考下さい。

第2要素:テスト設計

製品の操作と観察

・どのように使用するのか?

 探索する目的として、製品を利用(運用)するときに「どのような使い方をするのか?」を軸にします。私の現場で実際に適用したときは、ユーザビリティに関するバグを多く指摘しましたので、テストチャータとして利用するとよいかと思います。

・どのような動きをするのか?

 前述の「どのように使用するのか?」と連動しますが、使い方、つまり操作手順を1つ1つ進めるとソフトウェアはどのように状態が変化するか観察します。観察した結果、製品利用者にとって望んだ結果なのか否かを検証し、違和感があれば開発メンバーに聞いてみるとよいです。

製品の価値

・製品があるとうれしいこと

 製品開発の企画書で、「製品を利用することで、仕事が容易になる/省力化できる/快適になる/精度が改善し歩留まりが改善できる/安全性が向上する。」といった記載内容からうれしいことは何か?を考えると、「何に着目してテストを行うと製品の良さを検証できるか?」が考えやすくなります。

・製品がなかったら困ること

 先述の「製品があるとうれしいこと」の逆のアプローチになりますが、「製品が存在しないことで、仕事が困難になる/無駄が生じる/不快になる/精度にバラツキが生じて歩留まりが悪化する/怪我人が増加する。」といった記載内容からうれしくないことやリスクに繋がるものは何か?を考えると、「何に着目してテストを行うと製品による悪影響を発見できるか?」が考えやすくなり、製品に関わる欠陥が見つけやすくなります。

 次回は、「探索的テストの5要素」の第3要素『テスト実行』を書きます。