JaSST'15関西(5)「Being as a test engineer in the past and in the future(フィリピンのテストエンジニアの想い ~これまでとこれから!!)」(セッション5-1後編)
6/26(金)に開催されたソフトウェアテストシンポジウム2015関西(JaSST'15 Kansai)に参加しました。 私が参加したセッションは下記です。
聴講したセッション
セッション 1-1
「アジャイル開発とスクラム 顧客・技術・経営をつなぐ協調的マネジメント」 平鍋 健児 (チェンジビジョン)
セッション A3-1
「なんじゃこりゃ!このバグ票なんか腹たつ ~バグ票の失敗から学ぶソフトウェア開発のための 幸せなコミュニケーション術~」 近美 克行(バグ票ワーストプラクティス検討プロジェクト)
セッション A3-2
「テストエンジニアの人材育成と 自己開発の秘密のレシピ ~エンジニア能力開発のすすめ~」 佐々木 方規(ベリサーブ)
セッション A3-3
「チームで成功させるシステムテスト自動化 by Friendly.」 石川 達也 (Codeer)
セッション 5-1
「フィリピンでのテストチーム立上げと マネジメントの秘訣!!」 田中 学二 (Klab Cyscorpions Inc)
「Being as a test engineer in the past and in the future (邦訳) フィリピンのテストエンジニアの想い ~これまでとこれから!!」 GERANGCO Angeli Marie (Klab Cyscorpions Inc)
今回は、セッション5-1の後編として「Being as a test engineer in the past and in the future (フィリピンのテストエンジニアの想い ~これまでとこれから!!)」で印象に残った事を紹介します。
セッション 5-1(後編) 「Being as a test engineer in the past and in the future (邦訳) フィリピンのテストエンジニアの想い ~これまでとこれから!!」 GERANGCO Angeli Marie (Klab Cyscorpions Inc)
(1)フィリピンのエンジニアのこと
(1-1)フィリピン人はテストエンジニアを知っているか?
Yes:25%,No :75%
→ほとんど知らない状況。
(1-2)どうやってテストエンジニアを知ったか?
- インターンシップ
大学でのインターシップで知った。 - 論文
論文を書くときに知った。 - 社内トレーニング
入社前:バグを見つけるのは簡単と認識した。
→入社後:バグを見つけるのは難しいと認識した。
(1-3)QAの職種
- IT関係:69%
- 通信/金融/ゲーム:3%
(1-4)フィリピンでのテストエンジニアの特性
- Hardworking
努力家で勤勉である。会社が望めば残業することも... - Creative
- 創造性が高い人が多い。
- テストシナリオを考えるときに必要。
- Flexible
- 複数の変更に対応する。
- スケジュール変更に対応する必要がある。
(1-5)フィリピンでのテストエンジニアのスキルレベル
スキルレベルは年々上昇し、今後も上昇する。
(1-6)テストエンジニアへインタビュー
- 開発者がテストしていると思っていた。
- さらに学ぶことや顧客満足にやりがいがある。
(2)テストの知見の変化
(2-1)これまで
2011年
- UXテスト
- コンプライアンステスト
- 過負荷テスト
- メモリーテスト
- ゲームバランス
2013年
- セキュリティテスト
- 支払いテスト
- テスト報告
- ユーザビリティテスト
- マルチプレイヤー
上記のうち、支払いテストが気に入った。理由は、お金が関わるので、責任感があるから。
(2-2)テストスキル
- ECテスト
- 論理思考などのスキルを身につけ、誇りに思うようになった。
- "Never Stop Learing"
常に学び続け、変化に対応することが大切。
(3)現在と未来ののテストスキル
(3-1)現在
「テスト計画→テスト分析→テスト設計→テスト実行」をいくつかのプロジェクトで運営している。
(3-2)未来
テストエンジニア人口を現在の3倍に増やしたい。
(3-3)新しい企業が増え、テスト業務な仕事、会社も増えていく
(3-4)想い
フィリピンでもQAコミュニティやシンポジウムを立ち上げ、活動していきたい。
(4)テストエンジニアの幸せなこと
(4-1)テストエンジニアにとっての幸せは何か?
(4-2)システムを破壊
システムが壊れるバグを見つけること
(4-3)よい製品になること
製品がリリースされるときや市場に出荷されたときに。
(4-4)チームワーク
他部署との連携でチームワークを持つことで、よい結果に繋げる。
(4-5)限界を超える
顧客の期待を超えること。
(4-6)重要なこと
製品を成功するために重要な役割である。
所感
本発表をキーワードで表現すると『ビジョン』と『発展的成長』と思いました。テストエンジニアとしての仕事を通じ、仕事の楽しさを見いだすことで、自分や周りが何に向かって進める方向性が見えるようにすることも私の課題と思いました。