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MasaoApril's Library.

Software Testingなネタを書いてみた。

JaSST15東京(5) 全体をふりかえって

JaSST Conference agile Michael Bolton Rapid Software Testing

 2015/2/20(金)~21(土)に開催されたソフトウェアテストシンポジウム'15東京(JaSST'15 Tokyo)の参加を通じ、(チュートリアルを含めた)全体をふりかえってみます。

基調講演 「How To Get What You Want From Testing (for Testers, Developers, and Managers) あなたの欲しいものはどうやってテストから手に入れるか? ~テストエンジニア、開発者、マネージャのために~」

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印象に残ったこと

 様々なプロセスで『学習』することです。学習するトリガーとして「テスト対象の調査」「テスト実施時の不快な感情」「行動時の失敗(誤り)」「テスト対象を取り巻くモデルを作成」などがあり、自分自身の経験知に何らかの行動で得られた情報が入らないと『学習』へ繋がらないと思いました。業務での中間成果物(メモや過去の資料)や技術blogといったアウトプットを出して、アウトプットに対しふりかえってみると新たな発見があるかもしれません。

セッションB2 テスト開発方法論「解決!テストアーキテクチャ設計」

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印象に残ったこと

 湯本さんのコメント『元々決めたルールに「常に立ち返る」ことが大切。』」です。元々決めたルールは、先人が何らかの意図や問題があって作られたものと思います。盲目的にルールに沿って進めると、後で見直したときに「思考の痕跡」を失い、プロジェクトのゴールにたどり着かないので、問題を考え抜いて本質を見つけることも大切です。

チュートリアル1-2 「テストのお悩み、モデルで解決!!」モデリングチュートリアル

印象に残ったこと

 有料チュートリアルなので内容には触れませんが、テスト対象のふるまいを静的/動的/機能的な切り口で表現すると、「不足しているところ」「誤っているところ」「改善できるところ」が見えてくると思いました。様々な切り口で表現するために、様々なモデル記法を書いて学ぶことが大切と痛感しました。astah*やEnterprise Architectといったモデリングツールを活用して書いてみるのも1つのアプローチです。

セッション F4 「アジャイル開発成功の鍵となるQA・テストエンジニアを目指そう」JaSST'15 Tokyo BOF2 アジャイルテスト

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印象に残ったこと

 ウォータフォール開発からアジャイル開発に変わるとき、「変化に対する抵抗」や「開発体制」が不安要素となる傾向があり、組織が変わるのは容易ではないという印象がありました。組織を変えるのは難しいが、自分が変化して少しずつ周りが良い意味で変わることを(少なくとも3年間)じっくり取り組む必要があります。

セッション G5 チュートリアル「What's the Problem? 問題は何か?」

印象に残ったこと

 有料チュートリアルなので内容には触れませんが、「問題を認識すること」がステークホルダやスコープの捉え方によって異なることを実感した。また、「ユーザの望むこと」とソフトウェアの間にある世界を見つめ直そうと思う。探索的テストの探索空間や探索目的のヒントになるかもしれないので。

セッション H7 「動いてくれるが当たり前 ~人工衛星の手足「推進系」確認試験の現場と信頼性確保・向上にむけて~」

印象に残ったこと

 推進系の問題点として、「各々のシステム信頼性を高めるには、各システムの信頼度の平均点を上げるしかない」ので、1つのシステムの信頼度が他のシステムの信頼度より劣っていると、劣っている信頼度に留まることである。システム全体のボトルネックは、信頼性が最も低いシステムなので、設計レビューやテスト実施時に何のシステムが信頼度が低いか、早期に見つける技術を高める必要がある。メトリクスの測定とモニタリングもその1つだと思う。

クロージングパネル「これからの時代、テストエンジニアとデベロッパとの幸せな関係」

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印象に残ったこと

 テストを実施するだけの「テストオペレータ」を大量投入して収益を上げるビジネスモデルは終焉に向かう時代を感じるセッションでした。テスター(テストエンジニア)は、開発者やプロジェクトマネージャ、プロジェクトオーナにプロジェクトに関するフィードバックするために何が必要か、価値を出さないとテスター(テストエンジニア)として生き残れないと思いました。

所感

 『テストは創造性の高い仕事である』ということを再認識したシンポジウムでした。「創造性の高い仕事とは何か?」「自分は現業務から何を良くしていくか?」「製品の価値を高めるには、何のフィードバックが必要か?」などを探求し続けます。