JaSST'16東京(1)「Software Test Challenges in IoT devices(IoTデバイスにおけるソフトウェアテストの課題)」
2016/3/8(火)~9(水)に開催されたソフトウェアテストシンポジウム'16東京(JaSST'16 Tokyo)に参加しました。私が参加したセッションの内容で印象に残ったことを数回に分けて書いてみます。
基調講演「Software Test Challenges in IoT devices(IoTデバイスにおけるソフトウェアテストの課題)」Jon Hagar(Grand Software Testing)
(1)Pattern1:モデルベーステスト
- UML
UTPの拡張 - 適用が進んでいる分野
電気通信/金融/自動車/航空宇宙 - 自動テストと組み合わせる
- ハードウェアテストする前にモデルでテスト
全部で無いがかなり自動テストできる
(2)Pattern2:数学ベース
- データ分析
数学が必要 - サンプルの問題(Androidの場合)
- 市場のセグメント
- アプリは動くはずだが、違うデバイスでもテストするか?
- ルータ、通信チャンネル、プロトコルを組み合わせるとものすごい量になる。
- Statistical Math Tool:ツールを勉強しよう!
- 組み合わせテスト:PICTなど
- 実験計画法:Taguchi method
- Fazzテスト
- 統計的サンプリング:ビッグデータの専門家の学習ツール
- ブラックボックステスト:境界値/ドメイン分析
(3)Pattern3:スキルや経験ベーステスト
- 探索的テスト
- 後援者が直感でテスト:テスターが知っているパターン
- 仮説を立てる→実験計画
- 性能テストも探索的テスト
- クリエイティブなテスト
- Attack:ソフトウェアの型紙/デザインパターン
- 探索的テストは、ハードウェアテストにも使える
- IoTでの探索的テスト
- 素早いフィードバック
- サンプリング:"Exploratory Software Testing"にもアタックパターンがある
(4)Pattern4:標準ベーステスト
- IEEE1012-2012
- ISO29119
- OMG UTP
(5)これから
- IoTが進化すると、アタックパターンも変わる。
- Seruity and Privacy
Jeepのハッキング - The Current Security Situaltion
- 議会でも問題に
- セキュリティ問題
- 359のうち、88が高リスクの問題
- Security Errors
- セキュリティアタック
- プライバシー:セキュリティとは違う
- 解釈によっては、個人情報をアクセス
- Testing Option for Connectivity
- ミスから学ぶ
- 対応を早くする
- すぐに修正:数分や数日の世界
所感
世界的トレンドや技術の進化により、製品の取り巻く世界が変化する。これまで、CPM(Copy&Paste Modify)法でテスト仕様として通じていたが、今となっては弾の無駄遣いで無力化する。日々、開発技術もテスト技術も進化が必要だと思う。3~10年先の世界を想像しつつ、技術書から得られた知見から開発現場でじわじわと試行して、得られた結果から次に工夫することを思考することを続けよう。