考える大人になるためのツール 国際認定プログラム2015 (2)「CLR」
2015/8/13(木)~16(日)に京都大学で開催された「考える大人になるためのツール 国際認定プログラム 2015」に参加しました。参加した内容及び感じた事を書きます。
アジェンダ
<1日目>
自分の行いに責任が持てるようになる「ブランチ」
<2日目>
論理的に考え、検証できるようになる「CLR」
<3日目>
ジレンマを解消できるようになる「クラウド」
<4日目>
夢をかなえる「アンビシャス・ターゲット・ツリー」、全体のまとめ、認定資格授与式
前回
<2日目>論理的に考え、検証できるようになる「CLR」
(1)CLRとは?
Category of Legitimate Reservation
→書籍「全体最適の問題解決入門―「木を見て森も見る」思考プロセスを身につけよう! 」岸良 裕司(著)/きしらまゆこ(イラスト)の83ページによると、『論理的検証方法』とのこと。
(2)CLRの目的
ブランチを書いて、考えを精査すること。
(3)質問すること
- 思考や論理の検証
- 推論、仮定、結論の有効性を評価。
- 発した言葉が相手にどう理解されるか?
(3-2)発した言葉が相手にどう理解されるか?
(4)□の文章をチェック
(4-1)明瞭性
(4-1-1)明瞭性の懸念
全ての単語は定義されているのか?
(4-1-2)ブランチに□の内容「○○は、・・・である」を加える
「取り入れた」と動詞のみ→「欧米諸国の学校教育の方法を参考に取り入れた。」
(4-2)存在性
(4-2-1)存在の懸念
- 意図しない一般性は、「誤解」「ミスリード」することになる。
- 条件を限定的にし、スコープを決めることで厳密かつ正確になる。
- いつも(定性的)→週1回(定量的)
- 人が私に(他人が主体)→私が人から(自分が主体)
(4-2-2)原因を改善する
結果が大きく変わる。
(4-2-3)抽象的にしすぎる場合
- 断定的なもの
- 抽象的な単語
- 例:依存する
- 対処方法
- 書いてある文章から、ブランチの中のコンテキストが何かを確認する
- 「有効か?」「当てはまるか?」「当てはまらないことはあるか?」
(4-2-4)内容が不正確になる場合
「原因:A かつ (原因:Cならば結果:B)ならば 結果D」
→原因:Cが無くても、原因:A かつ 原因:Bが成立するか?
例:
(4-3)因果性
「Aならば、Bである」→「Bならば、Cである」でしっくりくるか確認する。
例:
(4-4)十分性
「Aならば、Bである」で十分に説明できるか? Bの結果になるには、Aの原因以外の原因はあるか?
例:
(5)ポイント
(5-1)ブランチの現密度を高めるなら、定量化するとよい。
(5-2)明瞭である基準
- 自分
- 自分が納得するまで
- メンバー
- メンバー間で共有し、合点いくまで。
- 言い換えや別の表現するとよい。
(5-3)因果関係の変化
[行動]→[結果]や[要望]→[結果]で、因果関係は変わる。
(5-4)原因の□の数
例:
所感
ブランチを書き出し「CLR」で論理関係を確認すると、因果関係に違和感があり、論理的に考えることの難しさを肌で感じました。何回もブランチを書いてみて、「CLR」で論理関係を確認して、少しずつ論理的に考えることが空気を吸うような感覚になるように業務の中でTRYしようと思います。