考える大人になるためのツール 国際認定プログラム2015(3)「クラウド」
2015/8/13(木)~16(日)に京都大学で開催された「考える大人になるためのツール 国際認定プログラム 2015」に参加しました。参加した内容及び感じた事を書きます。
アジェンダ
<1日目>
自分の行いに責任が持てるようになる「ブランチ」
<2日目>
論理的に考え、検証できるようになる「CLR」
<3日目>
ジレンマを解消できるようになる「クラウド」
<4日目>
夢をかなえる「アンビシャス・ターゲット・ツリー」、全体のまとめ、認定資格授与式
前々回、前回
<3日目>ジレンマを解消できるようになる「クラウド」
(1)対立事項の分析
- 解決方法を考えること
- 自分が非難されたとき、何が起こるか?
- 結果:反発して守りに入る。
- 悪影響:正しい論理で思考しない。反発して守りに入ることで、問題解決から遠くなる。
- 立場や解釈により、見え方が異なる。
問題解決に向けて
- Step by Stepで考える。
その他
- 絵で表現した事例もある(5歳児)
- 書籍「ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス」に実践例がある。
(2)クラウドを書く
(2-1)問題を特定する。
- 対立やジレンマ
- 「対立」:同時に行動できないこと
(2-2)解釈、分類、自らの言葉で話す。
(2-2-1)意思決定する基準
- 行動に至る要望を特定
- 「要望」:強い動機付け
(2-2-2)問いかけ
- 「重要か?」
- 「必要か?」
- 「得られるものは?」
(2-2-3)注意事項
- 行動と要望を混同しないこと。
- 行動と要望の区別(境界)は?
- 行動→異動したい
- 要望→異動させたくない
(2-3)目標を設定する
- 解決策ではなく、2つの対立の共通目標。
- 「共通目標」:理想的な状況(※ただし、解決策ではない)
- 複数の要望
- 一番強い要望に対する目標
(2-4)一例
(3)解決策を評価
(3-1)避ける、あきらめる
Win-Winの関係にならない。
→Win-Lose関係または、Lose-Win関係。
(3-2)強制、綱引き、妥協
Lose-Loseの関係
(4)Win-Winの関係を見つけるには?
(4-1)直感的方法
クラウドを書いて、見直したときに直感的に思いつく。
(4-2)システマティックな方法
仮定を崩せるか検証。
(4-2-1)検証方法
- 「この仮定は本当ですか?」
- 「この仮定は、実在しますか?」
- 「常にそうなのか?」
(4-2-2)仮定を崩せる案=解決案
仮定にチャレンジするから、解決策が考えられる。
(4-2-3)ポイント
- 「仮定」を常にチェックせよ
- 「要望」-「対立」の仮定に感情が入っている。
仮定の詳細を深入りし、感情を尊重する。
(5)Q&A
Q1:「クラウドを作るとき、どの程度、調査するか?」
A1:「当事者とクラウドを作るとよい」
Q2:「一人でクラウドを作るとき、一方の仮定が多くなり、他方の仮定が少なくなるのはよくないか?」
A2:「Win-Win関係への解決なので、仮定の数が同じである必要はない」
所感
今回の演習を通じ、頭の中にあるものを紙やディスプレイにクラウドの形で出すことで、自分という立ち位置を仮想的に第3者として見ることができると実感しました。書いてみてふりかえることは、習慣として諸々進めようと思います。