「応答時間」の基準は何か?
性能テストでISO25010の製品品質モデルの1つである主特性:性能効率性、副特性:時間効率性の妥当性を判断する材料として、システムの応答時間を計測して傾向をみますが、妥当と判断する基準は人によってバラバラだと思うことがあります。そこで、身近なシステムでの応答時間はどのような感じか書いてみようと思います。
性能効率性とは?
「明記された状態(条件)で使用する資源の量に関する性能の度合い」
※JIS X 25010:2013 システム及びソフトウェア製品の品質要求及び評価(SQuaRE)―システム及びソフトウェア品質モデルから引用。
性能効率性のの副特性:時間効率性とは?
製品又はシステムの機能を実行するとき、製品又はシステムの応答時間及び処理時間、並びにスループット速度が要求事項を満足する度合い。
※JIS X 25010:2013 システム及びソフトウェア製品の品質要求及び評価(SQuaRE)―システム及びソフトウェア品質モデルから引用。
応答時間の一例
FeliCaの場合
Sonyのサイトによると、データの読み書き:約0.1秒(=約100ms)。
オフィス居室への電子鍵の解錠時間(※私感)
毎朝、ICカードを受信部に当てて、機械的に解錠されるまでの時間は、500~3000ms。
AT(オートマチックトランスミッション)車でアクセルを踏み込んでからキックダウンされるまでの時間(※私感)
1300ccのハッチバック車(MAZDA車)で、1500~3000ms程度。
応答時間が遅いと判断する要素は何か?
例えば1000回同じ操作を行って500ms±100msで動作するが、200msに1回の割合で割り込み処理があるとき、1000回同じ操作を行うと1000ms±200msで動作する。
と数値化できればよいですが、急いでいるときに動作が遅れたときに不快に感じる(イライラする)こととが上手く結びつかないときがあり、私自身モヤモヤしています。