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Software Testingなネタを書いてみた。

James Bachのblog記事"Exploratory Testing 3.0"を一読して(2)

 今回も、James Bachのblog記事 "Exploratory Testing 3.0" について、概要を数回に分けてまとめ、私が感じたことを書いてみます。

前回の内容

再掲:本稿に入る前に...

 私がJames Bachのblog記事 http://www.satisfice.com/blog/archives/1509 を見て、内容を理解するために私個人のメモから書いています。本内容は、翻訳でないことをご理解頂きますようお願いします。また、英語の解釈が誤っている可能性もありますので、できるだけ原典(http://www.satisfice.com/blog/archives/1509)を参照ください。

今回の内容

 下記7点で構成されています。今回の範囲は、青文字で示したところです。

  1. 著者のメモ(Autors' note)
  2. はじめに
  3. 探索的テスト1.0: 反乱(Rebellion)
  4. 探索的テスト1.5: 詳細説明(Explication)
  5. 探索的テスト2.0: 統合(Integration)
  6. 探索的テスト3.0: 正常化(Normalization)
  7. 終わりに(箇条書きについて)

4.探索的テスト1.5: 詳細説明(Explication)

4.1 90年終わり

4.1.1 2つの主要な筋道
4.1.2 私が感じたこと

 (専門外ですが)哲学的だなと思いました。ソフトウェア工学と人文学(心理学や認知科学)との学際的な探求が始まったと解釈しました。

4.2 1995年

4.2.1 James Bach ST研究所に参加
  • ソフトウェアテストのためのビジョンと方法論を開発。
    →James BachとCem Kanerの15年に渡るコラボレーションの始まり。
  • Rapid Software Testing 方法論が形成され始めた。
  • 大きな技術革新の1つ:ガイドワード経験則の導入。
    →テストプロセスの網羅的な根底的なモデル思考のリアルタイムなテスタが加わった1つの実践的方法として。
  • スクリプトテスト」と「探索的テスト」の比較及び対比し始めた。
4.2.2 私が感じたこと

 「ガイドワード経験則」という言葉から、『ソフトウェアテスト293の鉄則』に記述されている内容にエッセンスがあるのでは?と思いましたので、もう一度見直してみます。

4.3 1996年

4.3.1 James Bach 探索的テストの授業をつくる
メモ
  1. この期間、Jamesは『探索的テスト』と『ad hocテスト』の違いを区別。後、二度と区別することはなかった。
  2. 探索的テストは、辞書的に言うと"今への;この目的"というad hocプロセス。
  3. 探索的テストのスキルの無い人→ad hocテストと認識。
4.3.2 私が感じたこと

 興味深いこととして、『探索的テスト』と『ad hocテスト』の違いを区別しようと試みたことです。私も『探索的テスト』と『ad hocテスト』の違いは何か?ということを上手く説明できないので、『探索的テスト』と『ad hocテスト』の定義から考える必要があると痛感しました。

4.4 1999年

4.4.1 探索的テスト2.0
  • James BachはMicrosoft社の探索テストの形式的なプロセスを定義することを拝命された。
  • James BachとCem Kanerの間で建設的に続いた討論。
    →"形式的なad hocプロセス"は、逆説的のように見える点など。
    →それらの討論は、ET2.0と呼ばれることとなる。
  • 探索的テストを作る過程:プロジェクトマネージメント面で有効的。
4.4.2 私が感じたこと

 探索的テストをプロジェクト内で運営するため、スクリプトテスト実施のプロセスのうち、探索的テスト実施に融合できそうなところを試行したと想像しています。探索的テストの形式的なプロセスを定義するに至った経緯について知りたくなりました。

4.5 2000年

4.5.1 "SBTM(Session-Based Test Management)"
  • マイクロソフト社による成果に影響。
    →James BachとJon BachはHP社のグループのために"SBTM(Session-Based Test Management)"を開発。
4.5.2 私が感じたこと

 SBTMを初めて見聞したとき、SBTMが開発された経緯が分からなかったのですが、「探索テストの形式的なプロセスを定義すること」であることがようやく繋がりました。ただ、SBTMについてはまだ理解していると言い難い状態ですので、さらなる調査を進めていこうと思います。

次回

 青文字で示したところを書く予定です。

  1. 著者のメモ(Autors' note)
  2. はじめに
  3. 探索的テスト1.0: 反乱(Rebellion)
  4. 探索的テスト1.5: 詳細説明(Explication)
  5. 探索的テスト2.0: 統合(Integration)
  6. 探索的テスト3.0: 正常化(Normalization)
  7. 終わりに(箇条書きについて)