JaSST15九州(2)「事例発表・経験発表:『開発エンジニアがどうしてソフトウェアテストに関心を持ったか』『テストする人。の思うところ』」
10/9(金)に開催されたソフトウェアテストシンポジウム2015九州(JaSST'15 Kyushu)に参加しました。私が聴講したセッションは下記です。
基調講演:「ソフトウェアテストとしての脆弱性診断と開発プロセスの継続的改善」
徳丸 浩(HASHコンサルティング)
事例発表・経験発表:「開発エンジニアがどうしてソフトウェアテストに関心を持ったのか」
木下 真哉(九州ソフトウェアテスト勉強会)
事例発表・経験発表:「テストする人。の思うところ」
福田 里奈((九州ソフトウェアテスト勉強会)
招待講演:「テストエンジニアを育てるためのポイント」
鈴木 三紀夫(リコーITソリューションズ)
企画イベント(JaSST Kyushu実行委員会)
今回は、事例発表・経験発表:「開発エンジニアがどうしてソフトウェアテストに関心を持ったのか」と「テストする人。の思うところ」の2講演です。
事例発表・経験発表:「開発エンジニアがどうしてソフトウェアテストに関心を持ったのか」
(1)テストに関心をもったきっかけ
仕様書に書いた内容を満たしてもバグは発生する。原因は、「テストのやり方がよくなかった」「テストの手法を知らなかった」であった。
(2)テストを勉強する上での問題
情報収集の限界があったとき、Facebookページの「九州ソフトウェアテスト勉強会」に出会った。
(3)九州ソフトウェアテスト勉強会に参加
- 月1回の勉強会。
- コミュニティに参加すると、情報が集まってくる。
- JSTQB FLの情報を知り、勉強して合格した。資格取得がテストを勉強するために有効であることを実感。
- テスト設計コンテスト
- 今の知識でどれだけできるか試したくて参加した。
- 学んだことは、「テストも設計すること」「テスト仕様書がよくても、ソフトウェアの構造がダメだと、テストの効率がよくない。」ことである。
(4)まとめ
- テストを楽しめる仕組みをつくる。
- 開発エンジニアもテストに興味を持てる。
- テストを学ぶコミュニティの存在は大切である。
事例発表・経験発表:「テストする人。の思うところ」
(1)blogからのネタ
ユーザ登録時に設定するユーザIDの桁数に関する疑問の記事。
(2)ユーザIDの桁数
ユーザID登録時の文字数が6~14桁であるが、「なぜ、桁数制限があるか?」疑問に思ったとのこと。
(3)徳丸さんに聞いた
セキュリティの理由は思いつかないので、画面デザインではないか?
(4)エンジニアに聞いた
- お客様に安心感を与えたいから
- なんとなく守られている感
- 意味のある言葉をつけてほしい
聞いたエンジニア本人の感覚であり、上限の14桁は深い意味はない...
(5)テスターのあり方
- ユーザのため
- 一般的なものから逸脱してないか?
- 使用性
- エンジニアのため
- バグが混入しにくいようにする。
- 意図を理解し、システムを改善する。
所感
開発現場の問題や疑問を解決するため、地域コミュニティを知って情報交換や議論することで、(JaSST'15九州のテーマである)「知識の広がりは可能性の広がり」を実現したんだなと肌で感じたセッションでした。また、本セッションを聴講後、地域からネタを発信することで開発現場の問題を解決するためのヒントが地元や他地域の方からフィードバック頂けるので、「知識の広がりは可能性の広がり」から新たな道が見つかると思いました。