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Software Testingなネタを書いてみた。

JaSST15東海(4)「ワークショップ:意地悪漢字を使ってみよう! ~テスト設計ワークショップ~」

 11/6(金)に開催されたソフトウェアテストシンポジウム2015東海(JaSST'15 Tokai)に参加しました。私が聴講したセッションは下記です。


セッション1 基調講演:「テストから観た実体のモデリングと実装構造の評価 ~検証指向設計の実現に向けて~」 松尾谷 徹(デバッグ工学研究所)
セッション 4-1 特別講演:「はじめてのコンコリックテスト ~基本原理から知るホワイトボックステストの新技術とその応用~」 植月 啓次(フェリカネットワークス)
セッション 4-2 事例発表:「安全系組込ソフトウェア開発におけるユニットテストの効率化」 岸本 渉(デンソー)
セッション 4-3 ワークショップ 「意地悪漢字を使ってみよう! ~テスト設計ワークショップ~」 鈴木 三紀夫(リコーITソリューションズ)
情報交換会

以前書いた記事

masaoapril.hatenablog.com masaoapril.hatenablog.com masaoapril.hatenablog.com


 今回は、セッション 4-3 ワークショップ 「意地悪漢字を使ってみよう! ~テスト設計ワークショップ~」です。

4-3 ワークショップ 「意地悪漢字を使ってみよう! ~テスト設計ワークショップ~」 鈴木 三紀夫(リコーITソリューションズ)

(1)ワークショップを通じ...

 下記3点が現場でも実践できるきっかけとする。

  1. 観点出しができる。
  2. 仕様書の裏返しからの改善ができる。
  3. テスト目的が明確になる。

(2)ワークショップの流れ

  1. 仕様書を読み、「テストしたいこと」「確認したいこと」をマインドマップで書き込む。
  2. 「テスト分析の三角形(※1)」を見て、仕様書から気付くことをマインドマップに追記する。
  3. 「タートル図(※2)」を見て、仕様書から気付くことをマインドマップに追記する。
  4. グループでディスカッション
  5. 「意地悪漢字(※3)」を見て、仕様書から気付くことをマインドマップに追記する。
  6. 「対立漢字(※4)」を見て、仕様書から気付くことをマインドマップに追記する。
  7. グループでディスカッション

※1:ソフトウェアテストシンポジウム 2015 九州 招待講演 セッション5「テストエンジニアを育てるためのポイント」 講演資料 47枚目スライドを参照のこと。
※2:同上:講演資料 52枚目スライドを参照のこと。
※3:同上:講演資料 54~55枚目スライドを参照のこと。
※4:同上:講演資料 60~62枚目スライドを参照のこと。

(3)私が書き出した内容

http://f.st-hatena.com/images/fotolife/M/MasaoApril/20160124/20160124233952_original.jpg?1453647330

(4)実例

  • その1
    要件定義でイレギュラーケースを考えるために「意地悪漢字」「タートル図」を活用した。
  • その2
    • 「意地悪漢字」「タートル図」をレビューで活用している。
    • 理由は、レビュー観点をリスト化すると、イメージが沸かないため。

所感

 「テスト分析の三角形」「タートル図」「意地悪漢字」「対立漢字」を各ステップ毎に見ると、何らかの気づきが次々出てきました。様々な切り口でテスト対象を見ると、鋭く感じるものがあり、製品を取り巻く世界を更に知る必要があると思いました。