JaSST15北海道(4)「JaSST Hokkaidoセッション:『ユーザビリティとユーザーエクスペリエンス、いかに向き合っていくか』」
9/18(金)に開催されたソフトウェアテストシンポジウム2015北海道(JaSST'15 Hokkaido)に参加しました。
私が参加したセッションは下記です。
セッション1 基調講演:
「探索的テスト - アジャイル時代の効率的なテストを考える」
セッション3-3 探索的テストチュートリアル:
「やってみよう!探索的テスト。テストの常識を変えませんか?」
セッション4-1-1 ライトニングトークス
セッション4-1-2 ビブリオバトル
セッション4-1-3 JaSST Hokkaidoセッション2:
「ユーザビリティとユーザーエクスペリエンス、いかに向き合っていくか」
以前書いた記事
今回は、セッション4-1-3 JaSST Hokkaidoセッション2:「ユーザビリティとユーザーエクスペリエンス、いかに向き合っていくか」の聴講メモをまとめました。
セッション4-1-3 JaSST Hokkaidoセッション2:「ユーザビリティとユーザーエクスペリエンス、いかに向き合っていくか」 相沢 直人(インサイト)
(1)資料
下記を参照下さい。
http://jasst.jp/symposium/jasst15hokkaido/report.html#session2
(2)ユーザビリティとは?
ISO9241-11やニールセンのユーザビリティの定義があるが、一言で言うと...
「ユーザビリティ≠使いやすさ」
(3)ユーザビリティテスト
下記2種類ある。
- ユーザテスト
ユーザが評価 - エキスパートテスト
第3者が評価
やりやすさはユーザテストよりも優位
(4)ユーザビリティテストのガイドライン
(5)10年のユーザビリティテストの変化
- ソフトウェアからサービスへ
- 「使いやすい」から「楽しい」へ変化
(6)UXの時代へ
(6-1)UXの考え方、モデル
- ジェシー・ジェームス・ギャレットのUX
見た目のデザインしか考慮していない問題がある。 - ピーター・モービル
UXハニカム - UXPA
UXプロフェッショナル - UPA(現:UXPA)
ユーザエクスペリエンスフロー
(6-2)UXの期間
- 利用前
予期的UX - 利用中
一時的UX - 利用後
エピソード的UX - 利用時間全体
累積的UX
(6-3)UX事例
- UXを意識して設計
airbnb, LINE, ディズニー< スタバ - 次も体験しようとする設計
- 使う前、使う後、また使いたくなるのがUX
→ゲーミフィケーションも似ている。
(7)ユーザビリティからUXへシフトしたのか?
(8)ユーザビリティの担保は必要
(8-1)ユーザビリティの検証
楽しさ・心地良さは、ユーザビリティのようにテストできるか?
(8-2)UXテスト
- 楽しさ
生理指標。 - 心地よさ
サクサク感。
触覚。 - 価値がある
ある程度の期間を使って判断。
(8-3)リーンUX
- ユーザテスト
お金、時間、スキルが必要。
(9)UXを考慮したサービスの企画開発
- ISO9241-10
人間中心設計 - デザインリサーチ
定量調査(アンケート、データマイニングなど)
定性調査(インタビューなど) - カスタマージャーニーマップ
どのようにやっているか、思考過程を書く。
(10)まとめ
この先、魅力的な製品をつくるためにUXを考慮することは欠かせない。
(11)今後の参考情報
- SQuaRE
ISO25010 - CIF(ISO25062)
Common Industory Format for usability test
(12)デザイン北海道ブログ
http://designhokkaido.blogspot.jp/
所感
業務用組み込み系機器開発でも5~10年の間に「使い勝手」という言葉を経営層から管理者→開発リーダ→担当者の方向へ耳にするようになりました。しかし、現場の開発エンジニアからは「「使い勝手」をどのように考えて設計すればよいか分からない」との悲痛の声があがっていますし、テスト担当者からも「「使い勝手」をどのように考えてテストすればよいか分からない」との悲痛の声があがっています。悲痛の声を減らすには、ユーザビリティのガイドラインから仕様を具象化してみることも進めようと思います。また、UXについてはぼんやりとしたイメージしかないので、参考文献から理解を進めようと思います。