WACATEスピンオフ加速したい人と語る分科会vol.2(3)
前回は、「モチベーショングラフ」までついてでしたが、今回は「継続(前半)」についてです。
参加を通じて感じたキーワード(再掲)
- モチベーショングラフ ←前回
- 継続 ←今回(前半)
- 機会
- 伝え方
- 考え方の考え方
今回は、「継続(前半)」について述べます。
なお、「継続」についてマインドマップで下記にまとめました。
オリジナルサイズは、こちらです。
継続
感情面
基準軸(正中線)
(1) 他人や組織に影響されず、自分の軸を持つ
未だに抜け切れていないのですが、他人の良いところを見ると「自分ってダメだな」と嘆くことがあります。しかし、嘆くだけでは、自分はどうしたいの?という事がおろそかになります。自分のあるべき姿は他人や組織に左右されるのではなく、自分の面白いところって何?というところから、自分の軸を持つことが大切ではないかと思います。
「他人よりも過去の自分と比較する」ことで、何の強み/弱みの距離感を掴んで、自分に対する加速のロードマップが描くことができると思います。
(2)モチベーションに左右されない
とある参加者から「モチベーションが下がっても継続する」という話を聞いて、今の私にとって課題だなと思いました。
これまでのプロジェクトで、開発メンバーが上から目線で開発内のソフトウェアテストに関わる方々を「ダメな奴」というニュアンスで見られていました。私も例外ではありません。しばらく、モチベーションは低空飛行の状態が続いていました。
前回も述べましたが『ビジョナリーの存在』によって、自分のモチベーションが低空飛行な状況であっても『何もやらずにエンジニア人生を終わらせるより、少しでも何かやってみてエンジニア人生を終わらせたほうがマシ』と思うようになりました。
小さな工夫をモチベーションが下がっても続けた結果、3年程かかりましたが当時所属していた開発課に初のテストグループ(通称:テスト部隊」が創設されました。
以上から雨の日も風の日も雪の日も酷暑日な状況でも「辛抱強く続ける」ことが必要と思いました。
(3)色々あってもとにかく続ける
今、本blogは毎週日曜日夜を基準に更新していますが、プロジェクトで大変な目に遭ったり、社外活動したりと楽しい事/辛いこと/苦しいこと/落ち込むことが波のようにあります。特に落ち込んでいるときは、blogに書くネタが枯渇する恐怖があり、書けなかったら「何もしないのと同じだ」と自分に言い聞かせて、何とか更新している時期もありました。
大切なのは、先述の(2)と同じですが「辛抱強く続ける」ことではないかと思います。取り組み続けている事は、上司であったり部長であったり、社外勉強会メンバーだったりしますが、「誰かが見守っている」のですから。
仲間
(1)仲間をつくってふやそう!
・勉強会をしたい!
業務で問題があると、何とかしたいという想いがあり、解決手段として何かを勉強することがあります。ただ、一人で取り組むには辛い面もあるし、狭い思考ループに陥りやすいです(経験上)。様々な開発ドメインや異業種の方々と1つのテーマで勉強会仲間を作ることも有効ではないでしょうか?まずは、身近なところで小さなコミュニティを作るところから始めるのもよいでしょう。
・Twitterのタイムラインを眺める
何度も落ち込んでいる私ですが、Twitterのタイムラインを眺めていると、励まされることがあります。私が落ち込んでいる時にも、加速されている方々は前向きに何かを工夫して取り組んでいますので、「みんなの取り組みが凄く感じる」ことがあり、「落ち込んでいる場合じゃない、前向きに取り組まねば」とモチベーションが回復することが多いです。
また、上述の逆のケース、つまり「走る人に見えても浮き沈みがある」こともあります。私自身が励まされた分、私も前向きに取り組んで成果を少しでも出すことで、周りのモチベーションが上がることもあるようです。
モチベーションが下がっても、再び上がるきっかけを作ることが「継続」するための大切な要素と思います。
(2)「やらせる」じゃなくて「やりたい」になるまでのフォロー
社内でも社外でも活動していると、自律的に行動しなければ、モチベーションが継続するどころか下がり続けて、やがて消滅することがあります。私も初めは自律的に行動していなかったのですが、「やらせる」ことをきっかけに楽しめる事を見つけ、さらに楽しめる事を考えていくと「継続」に繋がるのではと思います。
周りが暖かく見守ることも必要です。
(3)チームをまきこむ
(1)でも述べていますが、一人で問題に対して取り組むには辛い面があります。自分が抱えている問題が、実はチーム共通の問題の可能性もあります。チーム内で問題共有し、みんなで取り組むことで大きな成果に繋がります。
自分が抱えている問題、つまり悩みがあれば、悩みを聞いてもらえるメンバーに打ち明けるか、TwitterやFacebookに投稿することで、多くのアイディアが出て、解決に繋がることもあります。前回も書きましたが、悩みや考えていることをチーム内で話すことで解決のヒントが見つかり、問題解決の糸口になる考えや行動するきっかけになると思います。
(4)リアクションをもらう
本blogやJaSST東海の発表、TEF東海メトリクス勉強会「メトリクス公団」執筆で実感しましたが、継続して活動しているのは、周りからのリアクション(フィードバック)が大きいです。実際にJaSST東海2013のSIGで、参加者から忌憚のないご意見や批判を多く頂きました。業務でも社外活動でもそうですが、自分が取り組んでいることに対し『無視』されると、心が折れて継続できなくなります。
忌憚のない意見や批判を頂いているときが『華』であり、継続するための原動力になり、更なるアウトプットや成果に繋がります。
もちろん、ビジョナリーの方から「いいね!」「がんばれよ!」と叱咤激励頂くことも同様に原動力となります。
気持ちが沈んだ時
(1)「環境が悪い」と感じる時は、「変える努力」をする
環境によって加速できない状況の場合、異動もしくは転職する選択も時には必要かもしれません。
(2)「反省」はするが自分を責めない
前向きに取り組まれている方の傾向ですが、ふりかえり時に発生した問題の原因を「人」ではなく「事」として挙げていることに気付きました。私の悪い習慣ですが、何か失敗したと感じた時、原因を「自分の行動」から「自己否定」していることが多く、取り組みを継続することが困難となり、やがて停滞することがありました。「自己否定」に陥ると、思考停止状態になりがちですので、自分を責めずに「事」に目を向けるように習慣づけることから始めようと思います。
(3)「寝れば忘れるタイプ」と思い込む
(2)と連動しますが、マイナス要素の「事」は忘れることも必要だと思いました。継続するためには気持ちの切換えが必要かつ重要だなと実感しています。
(4)見ている人は誰かいる
社外勉強会に参加した後の懇親会で様々な方とお話しして思ったのは、自分の取り組みについて好意的なご意見や励ましを頂いたことを通じ、「見ている人は誰かいる」と実感しました。また、社内の懇親会でも、社長に近い経営層の方や他課や他部の課長&部長と話したとき、「おもしろい活動しているね!」と反応頂きました。最近、私の状況として上司から管理面で良い評価を頂いていませんが、他課の課長や部長から見ると好意的な評価を頂いているので、組織の狭いスコープのみで自己評価するのは危険だなと思いました。
楽しむ
実感していますが、社内外で何か活動している時、楽しめることは継続していることに気付きました。「好きこそ物の上手なれ」のことわざを思い出しました。
実感
学ぶことの難しさ
(1)「どこが大事?」
(2)「どこからやるの?」
何かをきっかけに学ぶことがありますが、上記2点に気付くまでに挫折することが何度かありました。継続するためには、学びの本質を探求することも必要と思います。
「継続は力なり」
本blogは、終業後や休日などのある程度まとまった時間にコメダ珈琲やスターバックスといった喫茶店やカフェで原稿を書いていますが、最初は上手く書けず何度も書き直していて挫折しそうでした。しかし、「何を伝えるか?」「どのように伝えるか?」を毎週のように悩み、考え、少しずつ工夫するようになり、書くことの楽しさを感じています。
何かに打ち込んで夢中になれる状態へ遷移できれば、「継続は力なり」を肌で感じることができると思います。
タスクを持ち続ける
・定期タスク
(1)成長を記録
(2)ふりかえる
(3)たしかめる
私自身が実感し始めたのは、本blogを毎週書き続けたとき、とあるBPP賞受賞者のセッションで言及されていたことを思い出し、上記の重要性にようやく気付きました。以前から加速感が半端ないと感じたのですが、習慣として上記を継続せねばと思いました。
行動
初めの一歩
(1)とりあえずアウトプット
まずは、「細く長く」でもいいので、少しずつ書き出してみるところから始めることが大切です。
(2)社内外へ発信
プロジェクトで工夫したことを(機密情報を取り除いた上で)ブログにまとめたり、知見の体系化として技術文章として書いてみることも有効です。
自律的
自律的な取り組みは継続するための源泉になると実感しています。
何でもやってみる
(1)自分に必要/不要か
(2)~の興味を見つける
何かを取り組むとき、漠然としているとモチベーションが維持できないことがあります。直近半年に社外の方と話を通じ、ようやく気付きました。本blogでも書き続けている「探索的テスト」も同様のことが言えます。
何か「約束」してみる
(1)発表も決める
実感ですが、発表すると決めたらある種の覚悟がありますので、走り続けるためのトリガーになります。
(2)説明してみる
LT(ライトニングトークス)でも良いので、自分にとって重要と思うことを伝えてみることから始めると良いかと思います。
次回は、「継続(後半)」について述べます。