「探索的テストで工夫したこと」(5)総括
昨年9月に開催されたソフトウェアテストシンポジウム2015北海道(JaSST'15 Hokkaido)のライトニングトークスで「探索的テストで工夫したこと」について、当時私が考えていたことを数回に分けて書きましたが、今回が最後です。
以前書いたこと
masaoapril.hatenablog.com
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全体像(再掲)
図中の凡例は、下記5点です。
- 白地の四角
抽象度:低の成果物 - 白地の円
抽象度:低のプロセス(行動、やること) - 黒地の四角
抽象度:高の成果物 - 黒地の円
抽象度:高のプロセス(行動、やること) - 赤囲み白地の四角
白地の四角(抽象度:低の成果物)を集約した情報
なお、ET:"Exploratory Testing(探索的テスト)"と略称しています。
総括
探索的テストで具体的に行っていることをステークホルダに理解頂くため、1枚絵で表現できないか2年程検討を重ねました。1枚絵を描いてみると、自分が考えていることが俯瞰できるので、「独自に工夫していること」「工夫の余地があるところ」「上手く表現できないこと」が明確になったので、さらに工夫すべきことや自分が弱いところが何か明らかになったと思います。
1枚絵を描くことは、探索的テストに限らずスクリプトテストや開発全体で明日以降に工夫することもできますので、技術の棚卸しに最適です。
一言で探索的テストと言うが...
これまでのソフトウェアテストシンポジウム(JaSST:Japan Symposium on Software Testing)で探索的テストに関する発表がありますが、各々で取り組まれている探索的テストは私が1枚絵で描いたものと違うところもあるし、共通するところもあるかもしれません。製品の分野も異なるし、開発の背景も千差万別ですから様々な形があると思います。各々の違いを認めながら、開発で工夫できることを切磋琢磨できればと思いますので、忌憚のないご意見を頂ければ幸いです。