考える大人になるためのツール 国際認定プログラム2015(4)「アンビシャス・ターゲット・ツリー」
2015/8/13(木)~16(日)に京都大学で開催された「考える大人になるためのツール 国際認定プログラム 2015」に参加しました。参加した内容及び感じた事を書きます。
アジェンダ
<1日目>
自分の行いに責任が持てるようになる「ブランチ」
<2日目>
論理的に考え、検証できるようになる「CLR」
<3日目>
ジレンマを解消できるようになる「クラウド」
<4日目>
夢をかなえる「アンビシャス・ターゲット・ツリー」、全体のまとめ、認定資格授与式
以前書いた記事
<4日目>夢をかなえる「アンビシャス・ターゲット・ツリー」
(1)アンビシャス・ターゲットとは?
- 前向き、大変望ましい目標。
- 目標達成するには、戦略的計画が必要。
(2)アンビシャス・ターゲット・ツリーの作成手順
(2-1)手順1:ターゲットを特定
(2-1-1)前向きな目標を見つける。
(2-1-2)ポイント
- 明瞭に定義する。
- 専門用語を確実に理解。
- 学ぶべき主張や概念。
- 全員が確実に理解する。
(2-2)手順2:一連の障害(できないこと、言い訳など)を認識し、リスト化
(2-2-1)障害
- アンビシャスターゲットを妨げる。
- 疑問系ではなく、状況。
(2-2-2)障害を認識
障害を対策する方法を考える。
(2-2-3)障害を特定
既存知識を必要とする。
(2-2-4)ポイント
- 目標の「主語(目標のために行動する人)」が何か明確にしないと、空中戦になることもある。
- 全ての障害を出しきる必要はない。
- 途中で障害が追加されることもある。
- 事実関係の確認
- 暗示されている詳細情報を推察する。
- 「本当か?」
- 「なぜ、障害が目標達成を阻害していると感じるか?」→「なぜなら、・・・」
- 暗示されている詳細情報を推察する。
(2-2-5)例
(2-3)手順3:中間目標を提示
「何を、どういう形になればよいか?」
(2-3-1)例
(2-3-2)ポイント
- 中間目標を考えるとき、「行動」+「目標」と混同することがある。
- 決め打ちで作るときは仕方がない。
- 「行動」が混入しないようにするのが望ましい。
例:
・Before
もやしを育てる。
・After
船内で食料が出てくる。
(2-3-3)中間目標を評価
「もし、◎◎ならば、結果として△△」で説明できるか?
(2-4)手順4:中間目標を整理、並べ替える
(2-4-1)順序
- 仮定や推測が隠れている
- 前提を想定する
- 根っこの中間目標を達成すると、以降の中間目標が達成しやすくなる。
- やりやすいことから行動するのではなく、やるべきことから最初に行動する。
(2-4-2)検証
「中間目標1」が「中間目標2」より前に発生しないといけない理由を説明できるか?
(2-4-3)例
(2-5)手順5:一連の行動をリスト化
(2-5-1)ターゲット
- 障害
目標達成を阻害する状況。 - 中間目標
障害を克服するための状況。 - 行動
中間目標を実現するための具体的な行動。
(2-5-2)例
(3)アンビシャス・ターゲット・ツリーを作成後の変化
好奇心や考える力により問題解決能力が向上する。
例:
・Before
闇雲に練習する。
・After
中間目標を確認し、できたか否かを確認する。
所感
今回の演習を通じ、「目標に対する阻害要因(障害)は何かを認識すること」「目標達成するまでに至る中間目標の繋がりを整理すること」「一連の行動をリスト化することにより、自分ができたこと/これからやることが明確になること」を念頭に置くと、悩みを解決することが楽しくなると思いました。業務でもプライベートでも問題vs我々(私)の構図でアンビシャス・ターゲット・ツリーを書いてみようと思います。