James Bachのblog記事"Exploratory Testing 3.0"を一読して(5)
James Bachのblog記事 "Exploratory Testing 3.0" について、概要を数回に分けて書きましたが、今回が最終回です。。
以前書いた記事
再掲:本稿に入る前に...
私がJames Bachのblog記事 http://www.satisfice.com/blog/archives/1509 を読み、内容を理解するために私個人のメモから書いています。本内容は、翻訳でないことをご理解頂きますようお願いします。また、英語の解釈が誤っているか、私自身が誤認している可能性もありますので、できるだけ原典(http://www.satisfice.com/blog/archives/1509)を参照ください。
なお、@kz_suzukiさんがJames Bachのblog記事 http://www.satisfice.com/blog/archives/1509を翻訳されています。下記のリンクから参照下さい。
https://sites.google.com/site/exploratorytestingjapan/translation/et3-0
今回の内容
下記7点で構成されています。今回の範囲は、青文字で示したところです。
- 著者のメモ(Autors' note)
- はじめに
- 探索的テスト1.0: 反乱(Rebellion)
- 探索的テスト1.5: 詳細説明(Explication)
- 探索的テスト2.0: 統合(Integration)
- 探索的テスト3.0: 正常化(Normalization)
- 終わりに(箇条書きについて)
7.終わりに(箇条書きについて)
7.1 用語としての探索的テスト3.0
我々は今、探索的としてすべてのtestingを定義している。このtestingの定義は、今や以下の通りである。
「Testingは、質問、学習活動(調査)、モデリング、観察、推測、成果物のチェックなどを含んだ探索と実験と通じた学習により製品を評価するプロセスである。」
7.2 (7.1のtestingを踏まえ)スクリプトテストがふさわしいのはどこか?
何らかの制御システムまたは テストの影響や(一時的でも)選択範囲外にある要因といえば、「script(台本書き)」である。 「script(台本書き)」は、単に与えられるといった特定の指示のみを参照するのではなく、従うべき。
- 先入観はscript(台本書き)である。
- 無知は、script(台本書き)である。
- 組織文化は、script(台本書き)である。
- 選択は、script(台本書き)するか再考しない。
7.3 優秀なテスター
"testing"が探索的になると定義されると、"scripting"は手工業の客になる。内在した有用性、"testing"への外的要素は、話題になったり特定の状況の戦術として適用する。優秀なテスターは、木こりが重い装備について無頓着または真面目に考えるのと同じように、"scripting"を無頓着または台本書きについて真面目に考えるべきでない。詰め込むことは、手助けになるか台無しにする、しかし深刻で専門的なのは無視できない。
7.4 "Testing"
- "testing"を実施しているか?そのとき、すでに探索的テストを実施しているのだ。
- "scripted testing"を実施しているか?そのとき、すでに探索的テストを実施しているのだ。
- 責任もって実施しているなら、"scripting(と、恐らく"checking"も)"と共に探索的テストを実施しているのだ。
- "script testing"のみ実施するなら、そのとき、単にやる気のない"checking"を実施していて、本当にtestingをしていない言えるだろう。責任のあるテスターでない機械のように振る舞うことを試行している。
7.4 結び
本文で探索的テスト3.0は、技術としての"scripting"を引きずり下ろし、技術としての探索的テストの促進はシンプルに"testing"である。
7.5 私が感じたこと
用語としての探索的テスト3.0の定義は、
「Testingは、質問、学習活動(調査)、モデリング、観察、推測、成果物のチェックなどを含んだ探索と実験と通じた学習により製品を評価するプロセスである。 」
で、製品を評価するために必要な学習を「質問」「学習活動(調査)」「モデリング」「観察」「推測」「成果物のチェック」という手段で獲得するものと解釈しました。一方、スクリプトテストは「先入観」「無知」「組織文化」「選択」の要素が含まれるならば、スクリプトテストでも「先入観」「無知」「組織文化」「選択」を含まなければ探索的テストと考えると違和感があります(もしかしたら、私の解釈が誤っているかもしれません)。
「exploratory(探索的)」と対比するものが、決まりきった事として「script(台本書き)」を割り当てていると解釈ができそうですが、"exploratory testing"のイメージが自他で「似ていること」と「異なること」を剥離して明確にするのが先決と思いました。今後、「exploratory(探索的)」の概念を悩みながら考えていきます。